坐禅の仕方② 〜挨拶〜BLOG


本日は坐禅の際の挨拶について説明いたします。

挨拶は2種類あります。

隣位問訊(りんいもんじん)
対坐問訊(たいざもんじん)

です。


隣位問訊

最初は隣位問訊。
これは、坐る両隣の方への挨拶です。
自分の坐る位置に着いたら、その場所に向かって合掌(がっしょう)低頭(ていず)します。


対坐問訊

次に対坐問訊です。
坐る向かいの人への挨拶です。隣位問訊をしたら、合掌(がっしょう)のまま右回りをして向かいに坐っている人に合掌(がっしょう)低頭(ていず)します。向かい側の人は、これを受けて合掌します。

隣位問訊、対坐問訊は坐禅の始まりと終わりに必ず行います。


合掌低頭

合掌低頭は、普段の挨拶やお詣りの際も使いますので、触れておきます。

先ずは合掌を作ります。
頭を下げる時は、上半身が丸くならないように、腰から身体を倒して行くことを心がけます。

角度はおよそ45度に傾け、それから身体を起こします。
元の姿勢に戻ってから合掌を解きます。


まとめ

 

坐禅の始まりと終わりに行う隣位問訊、対坐問訊。
自分の坐る方に向かって合掌低頭し、
今度は右回りに180度回って対面している方に合掌低頭をします。

これは、
「これから坐禅を致します。互いにより良い坐禅の時間となるようにしていきましょう」
という挨拶です。

互いを思いやる心を持った時に、まず自分にできることは自らを調えていくことです。
生きていく上でも大切な事だと感じています。
ともに修行して参りましょう。

 

※曹洞宗の坐禅は「面壁(めんぺき)」といって、壁を向いて坐禅をします。挨拶が終わったら壁を向いて足を組んでいきましょう。

※曹洞宗で行われる一般的な坐禅の作法に則って説明しております。

 

次回は「足の組み方」について説明します。


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